「鈍い身体」とはどのような身体か!
変化しない身体
施術を受けにみえるお客様の中には、なかなか変化しない人がみえます。そのような方は大抵1回か2回の施術を受けて通院するのを止めてしまします。とくに年配の方に、なかなか変化しない方が多いです。若い人は、すぐ変化して施術後に感動される人が多いのですが、年配の方は不調を長年抱えてみえるので、変化するには時間がかかるのではないかと思います。
私は、悪口ではないのですが、なかなか変化しない身体を「鈍い身体」と考えています。適切な表現が思いつかないので、悪口のように聞こえるかもしれませんが、決して悪く言っているのではありません。
「鈍い身体」とは、上述しましたように、施術に対して変化の少ない身体です。これは、身体の深層部の疲労が長年に渡って溜まっていて、少しくらいその疲労を取り除いても身体全体としては、何ら影響しない身体になっている場合を言います。
「鈍い身体」を放っておくと、どうなるかと申しますと、ある日突然「倒れたり」、ちょっと調子が悪くなって病院に行って検査をしてもらうと、「末期のがん」が見つかったりする人です。
健康な身体
人間の身体は不調がある時には、必ずサインがあります。「疲れた」とか「痛い」とか「何か違和感がある」といった感覚があります。それらの原因は、ほとんど身体の中の溜まった疲労です。その時に、その疲労をしっかり取っておけば、健康な身体が保たれます。でも、「疲れても頑張る」「痛くても鎮痛剤で誤魔化す」「違和感があっても放っておく」と身体は次第にサインを出さなくなります。または、脳が身体からのサインに慣れてしまい、気づかなくなってきます。
本来異常があるのに、気づかなくなるのです。そうすると、身体はどんどん悪くなっていきます。
悪くなっているのですが、病院に行って検査しても、「異常なし」と言われます。でも、実際に「手が動かない」「足が痛い」「腰が痛い」「肩が凝る」などで、私どもの所に来て施術を受けます。1回、2回の施術で、こちらとしては、確かに「緩んだ」という感覚があるのでですが、当人に伺うと、「あまり変わらない」ということになります。
それでも通院していただける方は、少しずつ変化していくのを感じていただけて、ある時を境にして、「身体が楽になった」とおっしゃいます。または、「私って肩が凝っていたんですね」とかおっしゃいます。ようやく、自分の不調に気づいていただけます。「鈍い身体」が少しずつ「普通の身体」になっていきます。身体にある不調に気づくようになります。
ところが、1、2回の施術で通院を止められた人は、その後のことはよく判りませんが、「鈍い身体」のまま、「毎日何かすっきりしないけど、検査では異常がでないから、まぁいいかという」生活をされていると思います。それで、何もなければいいのですが、ある日、突然倒れられたり、末期のがんが見つかったりするかもしれません。
死に至る病
「あんなに健康な人が、なぜ急に倒れたのか」とか「日頃病気などしたことがない人が、末期がんなんて」ということを耳にされたり、実際に目の当たりにされたりしたことはないでしょうか。そのような人は、まさに「鈍い身体」であった訳です。日頃の身体からのサインに気が付かなくて、自分は健康だと思っていたけど、不調は身体の内部で徐々に進行していたということです。
腰痛とか肩こりとか頭痛などの酷い症状がでる方は、ラッキーだと思います。それで、その症状を鎮痛剤などで誤魔化さない限り、その症状を取る施術を受けられれば、身体は正常に戻っていきますから。
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